1.磐之姫皇后(いわのひめのおおきさき) 5世紀前半:摂津・河内(大阪府)

   磐姫は第15代仁徳天皇(313-399)の皇后. 万葉伝承期の伝説的な女性. 愛情豊かな反面、嫉妬深く、
  紀州へ御綱柏を採りに出かけた留守に天皇が八田皇女を召したことを知り、高津宮には戻らず 山代の筒木郷に
  閉じこもり、生涯夫君を許さなかったと伝わる. ここで取り上げた二首のうち(85)は、旅から長らく戻らぬ
  夫(仁徳帝)を待ちわびる心の切なさを、(88)は、朝霧にも似て容易に消えぬ恋の苦しさを歌ったもの. 

  歌:原文(訳文は→こちら

        いわのひめのおおきさき     つくらすうた
      磐姫皇后思 天皇御作歌四首

       きみがゆき  けながくなりぬ   やまたづね  むかへかゆかむ    まちにかまたむ
(その1)「君之行 氣長成奴 山多都祢 迎加将行 待尓可将待」(巻二-85)

       あきのたの  ほのうへにきらふ あさかすみ  いつへの かたに   あがこひやまむ
(その4)「秋田之 穂上尓霧相 朝霞 何時邊乃方二 我戀将息」(巻二-88)


河内平野の変遷






   浄瑠璃寺吉祥天女立像 引用先:http://guide.travel.co.jp/photo/2886/3/