6.柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)7〜8世紀:石見(島根県)/大和(奈良県)
   万葉集を代表する歌人である柿本人麻呂は、生没年や経歴などに不明点が多く謎の多い人物だが残された
 歌と質に圧倒される。万葉集には長歌19首・短歌75首が掲載されているが いずれも格調高い歌風である。
 その中でも有名な二首。共に長歌に対する反歌であり、(四八)は軽皇子の安騎野宿営に同行した時の満月
 の夜明けの壮大な光景を、軽皇子をかぎろいに、亡父草壁皇子を月に例えた 輪廻転生の歌とも言われる。
 人麻呂は晩年石見の国司に任ぜられたが、(一三一)は赴任地の江津から大和へ旅立ちの折、残して来た妻
 (依羅娘子よさみのおとめ)への愛惜の念を詠う。 

  歌:訳文(通釈は→こちら 原文は→こちら

        かるのみこ  あき  の  やど とき   かきのもとのあそみひとまろ つく 
     軽皇子の安騎の野に宿る時に、柿本朝臣人麻呂の作る歌  短歌四首歌

        ひむがし  の                                 つきかたぶ  
 (その3)「東の 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月傾きぬ」(巻一-48)

       かきのもとのあそみひとまろ いはみ くに   つま  わか   のぼ きた とき
     柿本朝臣人麻呂、石見の国より妻に別れて上り来る時の歌   反歌二首

         いはみ     たかつのやま  こ  ま      わ  ふ  そで   いも
 (その2)「石見のや 高角山の 木の間より 我が振る袖を 妹見つらむか」(巻二-132)













 安騎野の里 引用先:http://narabungei.blog4.fc2.com/blog-entry-160.html 奈良の文化と芸術l




  石見の海 引用先:http://smms.at.webry.info/201008/article_3.html 島根県の日本海