12.大伴家持(おおとものやかもち)8世紀:越中(富山県)

  万葉集の編者である大伴家持は大友旅人の子。二十七歳で越中の上となり、五年の任期の間に多くの歌を残した。
 (四一三九)もその一つで、愛妻、坂の上の郎女到着の喜びを詠んだ。美しい桃の花の色に映える乙女の艶やかさが
  絵画的に描写され、しばしば正倉院の鳥毛立女屏風が引き合いに出される。(四二九二)は晩年の歌、隆盛一途の
  藤原家に対し衰退気味の大友一族の寂しさが漂う。                            

  歌:訳文(通釈は→こちら 原文は→こちら

         てんぴゃうしょうほう         ゆふへ  しゅんえんたうり  てうしょくして 
       天平勝寶二年三月一日の暮に、春苑桃李の花を眺矚して作る歌二首

         はる その くれなゐ    もも はな  したて  みち  い   た をとめ
(その1)「春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子」(巻十九-4139)

       廿五日に作る歌一首

               て   はるひ         あ    こころかなし   ひとり  おも 
  「うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも 一人し思へば」(巻十九-4292)






 万葉集桂本 引用先:http://blogs.yahoo.co.jp/masazumi_kenmochi/36943687.html


 万葉集暦校本 引用先:https://ja.wikipedia.org/wiki/万葉集